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2012-6-26-21:54

梅雨の季節になると思い出すこと

お茶の先生と行った京都。

ある年の6月、備前焼きの人間国宝の師匠のもとで懸命に修行した、陶芸家の個展を京都の百貨店に見に行った。

備前焼きは釉薬を一切使わず、「酸化焔焼成」によって硬く絞められた赤みの強い味わいや「窯変」によって生み出され、一つとして同じ模様にならないのが特徴で、、安心感がある。

その夜、彼と彼の作る備前の器に惚れ込んでいる、男3人のござっぱりした店にでかけた。

先生が、自由自在に動く包丁を眺めているのが、愉しいから、とカウンターに腰かけた。

その時の私は、まだ若く、美味しいお料理に満足して、作り手まで気がまわらなかった。

そんなに怒らなくても、、、

板前さんの切る.煮る、さばく、盛り付ける、綺麗なお料理にどれだけ手間暇かかっているのか、わからなかった。

日本料理は芸術だと思う。料理が器と調和した時の美しさ。

46歳のご主人の包丁さばきが小気味いい。二人の若い衆を仕込みながら、ちょこ、ちょこさせては、叱る

気に入らぬことをすると、「勝手なことするな」と客前もはばからず叱る。

「自分流にやるのは一人前になってから!ねえそうでしょう?」とご主人

「そうよ修行中なんだから、、私なんかは、カラスは赤いよといってもハイといわせてますから」と先生

脇で黙々と箸を動かしていた私は、あわてて、ハイといった。

料理人は芸術家であり職人であって、自分の技量や作品に絶対の自信をもっている。

先生が「自分の仕事に自信をもっている姿はどの世界でも美しいわね」といった。

そして、自分の世界を自分で広げていく人たちの生きようは、爽やか。

そういえば、よくいくお店の料理人も無口で、でてきたお料理を 「あ-美味しそう!」というと、「オイシソウでなく、美・味・し・い・ん・だ・け・ど 」とじろっと見ていつも叱られる。

「このたれ、なんともいえず、美味い!」と褒めると「当たり前!」と知らん顔する、爽やかなイケメン君です。